2020/11/02
鍼治療について

こんにちは!久我山みやび整骨院です。今回は鍼治療に関しての記事を投稿します。

○鍼治療とは?

一般的によく治療に使われる鍼は髪の毛程度の細さなので、刺した時の痛みはほとんどありませんがごくまれにチクッとすることもあります。鍼灸といえば「頭痛、肩こりに効く」「東洋医学」というイメージにとどまる方が多いのではないでしょうか?
また、中国、日本だけではなくアメリカ、ヨーロッパでは日本以上に医療現場での活用が進んでおり、もはや医学の東西という枠組をこえて、人々のとって重要な医療手法としてグローバルに普及している状況と言えます。

○長い歴史をもつ鍼治療

鍼灸の歴史は大変深く、紀元前の中国ではすでに鍼治療が広く流行したという文献も残っており、約2000年以上の長い歴史がある伝統医学です。
日本では奈良時代に伝えられたとされ、江戸時代には庶民にも広まったとされています。
日本の鍼は、中国の鍼と異なり非常に細い鍼を用いています。太い鍼の方が効果があるとされていますが、その代わり痛みが強いのが特徴です。痛みに敏感な日本ではあまり普及せず、杉山和一という人物が考案した管鍼法という、細い鍼と管を組み合わせた鍼治療が一般化して現在に至っています。

○東洋医学と鍼灸治療の仕組み

西洋医学では病気の原因に着目し、その原因を除去することで病気を治療するというアプローチ方法をとりますが、東洋医学では病気を体全体のバランスが崩れていることから症状が生まれ、そのバランスを自然治癒力により戻すことができれば病気が治る、という考え方をしています。 基本的な考え方として「気・血・水」のバランスが保たれている状態が健康状態であり、気・血・水のバランスの崩れ方によって治療法が定められており、鍼灸では2000以上のツボを症状に応じて使い分けるのです。

「気」
体内を流れるエネルギーのことで、元気や気力の『気』という意味をもちます。

「血」
文字通り血液のこと。血液が循環して全身に栄養を運び、潤いを与えます。

水」
血液以外の体内にあるリンパ液やその他の水分のこと。消化や排泄に影響するほか、臓器をスムーズに働かせる潤滑油のような作用もあります。

このうち、「気・血」が体内を巡るための通り道のことを「経路」と呼びますが、これこそが鍼治療の重要なポイントである「経穴(ツボ)」の集合体にあたります。経絡が滞らないように、また滞った経絡を改善するために、経絡の各所にあるポイント「経穴(ツボ)」に鍼や灸を施すことで、「気・血」の流れをスムーズにすることが鍼灸治療なのです。
このような西洋医学との違いはありますが、病気の根本的な原因を除去する、という目的はどちらも共通しており、同じ医学の異なる領域として、医療の分野では使い分けていくことがベストであると考えられます。

○鍼灸の作用の仕組み

■生体機能調整作用
組織や期間の機能を回復させる作用が、症状により異なる働き方で起こることがわかっています。
疼痛やけいれんなど→鎮静作用により、機能が異常に高まっている状態を抑える働きをする
痺れ、運動麻痺といった神経や臓器の機能低下→興奮作用により働きを活発にする

■血行促進作用
症状が起きている患部と健康な部分を使い分けることで、下記のような作用が働くと考えられています。
肩こり、筋肉痛、動脈硬化など→血管を拡張させ、血行を促す働きが起きる
関節炎などの炎症→患部に集まっている血液を健康な部分に移動させることで、炎症を鎮める作用が起こる

■免疫力の活性化作用
白血球を増やすことで、生体防御機能が高まり、身体全体の免疫機能を活性化させる働きをすると考えられています。 また、血行促進作用、生体機能調整作用によりガンや感染症にかかりにくい体質づくりにも役立つと考えられています。

最後に当院では鍼治療にも力を力を入れております!!
鍼には未病を防ぐ力もある為症状をが出にくい体つくりにも期待できます!
是非一度当院にお問合せ下さい。

☎TEL03-6454-2180