2021/05/30
足をつったことはありますか?

原因

足がつる原因は主に水分不足、ミネラル不足、疲労、冷えなどがあげられます。しかし、足のつりは人によっておこる場所も時間も様々です。

メカニズム

いわゆる足がつるという現象は医学的には有痛性痙攣(有痛性筋痙攣:クランプ)と言います。
つまり足がつるのは痛みを伴う筋肉の痙攣ということになります。

筋肉の痙攣は筋肉の収縮が無意識に起こることですが、痛みを伴わない痙攣はピクピクと収縮と弛緩を繰り返す場合で、痛みを伴う場合は弛緩する時間がなく、収縮だけが続く場合です。これが足がつっているときの状態です。

脊髄にある運動ニューロンは活動電位(インパルス)という電気刺激で筋肉に収縮するよう命令を出しています。
神経と筋肉の繋がる部分(神経筋接合部)ではアセチルコリンという伝達物質により命令が伝えられます。
命令を受け取った筋肉は細胞内にある筋小包体からカルシウムイオンを放出します。
このカルシウムイオンの働きがあって初めて筋肉が収縮します。
逆に筋肉を弛緩させる場合はカルシウムイオンを回収します。
カルシウムはミネラルの一種ですが、ミネラルのバランスが崩れると筋肉が上手くコントロールできない状態になります。

以上が運動ニューロンにより筋肉が収縮するメカニズムとなります。

 

足がつるシチュエーション

筋肉の収縮と弛緩のメカニズムが分かったところで、足がつるというシチュエーションを考えると、以下のことが挙げられます。

  • 脳の運動ニューロンが機能しない
  • 脊髄の運動ニューロンが過剰に興奮する
  • 血流が滞りミネラルバランスが崩れる
  • 筋細胞が疲労してカルシウムの回収ができない

よくあるシチュエーションとしては冒頭で述べた睡眠時です。
筋肉も脳も疲れていて、寝返りをしない、またはできない状況では、血液の循環も鈍いうえに脊髄の運動ニューロンも興奮してしまいます。

また、慣れない運動や普段あまり使わない筋肉を使った場合などにつることがあります。
よく使う筋肉はしっかり発達していて、運動に必要な負荷に耐えることができますが、使わない部位は負荷に耐えることができず、すぐに疲労してしまう可能性があります。
また、普段よく使う部位には血流が豊富にありますが使わない部位の血流は乏しいことが考えられます。

脱水症状でも足がつる

夏場暑い日に外でゴルフをしたり、長時間の労働をしたりすると足がつることがあります。
体温調節のために汗をかきますが、水分と一緒にミネラルも外に出てしまいます。
血液のミネラルバランスが崩れ、筋肉のコントロールが難しくなります。
筋肉は筋膜に覆われており、特によく使う筋肉は筋膜という容器の中でパンパンに張ってしまいます。
血流が行き届きにくい状態になれば、その筋肉がよりつりやすくなります。

 

夜中に足がつる理由

夜中や朝方に足がつる方は多く、就寝中にこむら返りの激痛で目をさまし寝不足になる方もいるようです。日ごろの食生活(ビタミン・ミネラル不足など)、夜間に気温が低下することや布団による重み、日中の足の疲労などが関係してくるようです。

 

スポーツ・運動中に足がつる

日ごろから運動をしている人が試合の最中に足がつることもあれば、普段運動不足のお父さん方がゴルフの時に足がつったり、日ごろの運動量にかかわらず運動中に足がつることはあります。筋肉疲労をはじめ、汗をかくことにより水分とミネラルが急激に不足することなどがあげられます。

 

 

 

足がつった時の対策

足がつる仕組み、メカニズムがわかったところで、こむら返りがおきた時の対策を考えてみましょう。最も単純な対応策としてストレッチがあります。
脊髄の運動ニューロンは脳により興奮を抑えられていると述べましたが、他にも興奮を抑える方法があります。
それがストレッチ(持続伸長法)です。
筋肉が骨に付着する部分を腱といいますが、そこにはゴルジ腱器官という固有受容器(センサーの役割)があります。
ゴルジ腱器官は伸ばされ続けると反応して脊髄にある介在ニューロンを介して脊髄の運動ニューロンを抑制します。
そのため、この場合はリズミカルに伸ばすのではなく、10秒程度伸ばし続けることを繰り返します。

ストレッチで改善しない場合は脱水症状などにより、ミネラルバランスが崩れている可能性があります。
水分と塩分(少量)の摂取を試みると良いでしょう。

マラソンなどの長時間の連続運動後はすぐに止まらず、負荷を落としてしばらく動き続ける必要があります。
筋肉はそれ自体がポンプの役割をしていますから、すぐに止まってしまうと血流が滞ってしまいます。
どうしても止まる必要がある場合はマッサージなど徒手的にポンプ様に血液を流します。

 

冷えが理由で足がつる

ミネラル不足や筋肉疲労以外にも足がつる原因に冷えも関係しています。体の冷えは血行不良の原因となり、筋肉を収縮させます。さらに血流が悪くなることによりミネラルのバランスも崩れます。そのために足がつりやすくなります。

 

予防

足がつるのを予防するのに大事なのは
ミネラル・水分をしっかり摂る
日頃から適度な運動をする
足腰を冷やさない
などがあげられます。

 

対処法

  • ゆっくりストレッチ(つった場所を伸ばす)
  • 足がつった箇所を温める。

 

 

足がつったらそのままにせずストレッチしたり温めることが大切ですね。

ほっておくと筋肉が硬くなったり、下肢静脈瘤と言って足の静脈にこぶができる病気になってしまいます。そうなる前にしっかり治療や対策を行っていきましょう。

当院でも足がつった時の治療や対策などを指導させていただきます。

気になる方はお気軽にご相談ください。

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