2021/09/15
変形性膝関節症について
年齢によって、性別によって、その人の体質・体型によってかかりやすい疾患がありますが、そんな数多くある疾患の中で今回は一般的には女性に多く加齢によって進行するといわれている「変形性膝関節症」についてご紹介いたします。
〇膝関節の構造と機能
膝関節は身体の中で最も大きく常に負荷がかかる関節で具体的には3つの骨から構成されています。
その関節を支えるものとして靭帯、関節の中には動きをスムーズにしてくれるクッション性の半月板と軟骨が存在します。
〇変形性膝関節症とは?
関節のクッションである軟骨が加齢や筋肉量の低下などによりすり減って痛みが生じる疾患です。
軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨が変形したりします。
変形性膝関節症は時間をかけて進行するものですがここでは進行状況を大きく3つに分けて説明していきます(細かく分類分けされている
ものもある)。
初期症状
起床後や歩き出しなどの身体を動かそうとするときに膝が重くうごかしにくい感じがしたりなんとなく膝がこわばる、鈍い痛みがするなど
の自覚症状が出ます。ただしこれらは時間がたつと治まるので気にならない人がほとんどです。この状態をそのままにしておくと正座や階
段の昇り降りで痛みが出るようになります。
中期症状
中期になると、しばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。正座やしゃがみこむ動作、階段の昇り降りな
どが膝の痛みがつらくて困難になります。
関節内部の炎症が進むため、膝が腫れて熱感も生じます。膝の変形が目立つようになるほか、関節がすり減って摩擦が大きくなるため、歩
くときしむような音がします。
末期症状
精神的な負担も大きくなりがちです。
〇主な原因
ー加齢と体重ー
前述したように、変形性膝関節症の主な原因は加齢ですが、体重も大きな要因になるといわれています。体重があり、O脚の方は特に危険
です。
通常は、膝の内側と外側にそれぞれ同等の負荷がかかりますが、O脚の方の場合、内側のほうが外側に比べてはるかに大きな体重がかかる
といわれています。半月板や軟骨は加齢とともに変性、劣化するの長期間にわたり半月板と軟骨にストレスが加わると半月板や軟骨が切れ
たりすり減ったりしてしまいます。そうして引き起こされるのが変形性膝関節症です。
ー骨粗鬆症との関連ー
最近では変形性膝関節症と骨粗鬆症との関連が言われるようになりました。一般的に加齢とともにO脚は進行しやすいといわれています。
それは、高齢になり閉経した女性は、ホルモンバランスの変化により骨がもろくなる傾向にあるからです。
そのため、閉経後の女性には骨粗鬆症の患者さんが少なくありません。骨粗鬆症になると、脛骨の内側の骨が徐々につぶれてO脚がひどく
なります。O脚になり膝の内側にさらに大きな負荷がかかった結果、軟骨がすり減りやすくなるといわれています。
この他にも遺伝的な要因だったり日本人特有の生活習慣によって関節症を引き起こしてしまう可能性があります。遺伝は致し方ないとして
も食生活や生活習慣については変形性膝関節症だけでなくその他の疾患を予防する意味でも若いうちから気を付ける必要があります。
〇治療法
一度すり減った軟骨や膝に限らず変形してしまった関節は元には戻らないので、違和感を感じた時点で我慢はせずにできるだけ早く治療を
はじめ、病気の進行を食い止めることが大切です。
1.手術療法
2.薬物治療
主な治療法としてはまず薬物治療(消炎鎮て痛剤やヒアルロン酸注射など)がありますが、骨をコーティングしたり一時的に痛みを取り除く
ものであって根本的な治療にはなりません。
3.ストレッチ・筋力トレーニング
最悪の場合屈曲拘縮といって膝の曲げ伸ばしが困難になってしまう恐れがあります。そうならないためにもトレーニングやストレッチで膝
関節周りの筋肉に柔軟性を与えることが重要になります。
熱や電気によって筋肉や間接に刺激を加える物理療法と併せて行うことでより効果的です。
〇当院での治療法
前述したように変形性膝関節症は完治するものではありません。
なので当院ではそもそもどうして関節症になってしまったのかを考え、骨盤矯正でO脚の改善や手技治療や鍼治療で膝関節周りの負担を軽
減させるなどの患者様のQOLに合わせた治療を実施しています。
膝の痛みで悩んでいる人は多いと思います。当院ではこの他にも予防法であったり患者様のためになるアドバイスなどもできるのでお気軽
にお問い合わせください。
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